インタビュー|新井歯科医院|多摩市乞田の歯医者・歯科

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勤務医時代に多摩市に親しんだことが、ここで開業したきっかけです

かつての勤務先が閉院されることになった時、ずっと診てきた患者さまとのつながりを大切にしたいと思いました。そこで、愛着が湧いたここ多摩市で、当院を始めることにしたのです。医院のロゴであるアライグマは私の名字「新井」にちなんでいて、いとこがデザインしたんですよ。

「女性はだめだ」とおっしゃった患者さまが、その後は常連に

勤務医時代のことです。私は、他院で作った入れ歯が合わずに来院された男性の患者さまを担当することになりました。するとその方は、「女性ではだめだ。男性の歯科医師にしてくれ」と受付で抗議なさったのです。私は「一度診察させてください。お気に召さなければいつでも交代いたします」と申し上げ、診察させていただきました。

何度か診療を重ねるうちに、その方が「あなたでいい」とおっしゃった時は、心の底から喜びがこみ上げてきました。残念ながら今はもうお亡くなりになりましたが、私が当院を開いてからもずっと通ってくださっていました。

幼い頃からの患者さまの中には、歯科医師になった女性も

私がお子さまを診る場合、なるべくお身体に触れながら話しかけるようにしています。例えば、泣いてしまってなかなか落ち着かない時は、抱っこして「どうしたの?」と語りかけたりしますね。こうした接し方は、女性だからかもしれません。

親御さまからは、お口に関することだけでなく、子育てや進路についてご相談をいただくことがよくあります。「子どもが勉強しないのですけど、どうしたら良いですか?」といった感じです。実は、幼い頃から診ている患者さまの中で、歯科医師になってくれた方が数名いらっしゃいます。しみじみと、嬉しく思いますね。全員、女性の歯科医師です。

スタッフが多いから、コミュニケーションは特に大切です

私のところはスタッフが多く、いつも10名以上が働いていますから、コミュニケーションが欠かせません。毎朝ミーティングを開き、患者さまの情報や重要事項、前日の報告などを全員に周知しています。

訪問歯科診療の場合は、基本的に3名で1チームという体制です。留意しているのは、患者さまのバックグラウンドを十分に考慮して接することです。それができなければ患者さまに心を開いてもらえず、診療することができません。丁寧ながらも堅苦しくはない話し方を、チーム内で模索してもらっています。

また、話しやすい関係性がないと、仕事でも肝心の話ができなくなってしまうと考えています。そこで、スタッフが仕事を離れた場で気軽に話せる機会が必要だと思い、飲み会などを定期的に開催するようにしました。

なるべく早い段階で「自分の歯を守る」という意識を持ってほしい

私がある雑誌を読んでいたところ、60歳以上の方が「若い頃にやっておけば良かったと思うこと」として「歯の手入れ」が多く挙げられたと掲載されていました。ご年齢を重ねておいしいものを食べようとした時、歯がないことを悔やむのだと思います。ご自分の歯で末長く快適に過ごすには、少しでも早くから「歯を守ろう」と意識することが必要です。

また、患者さまのためになる歯科医療を提供するには、新しい情報を認識しておかなければなりません。そこで、医院全体として日々研鑽に励んでいます。これからも、ここ多摩地区で多くの患者さまが豊かで快適な生活をおくるお役に立てたら嬉しいです。小さいことでもお気軽にご相談ください。